隠し玉の表現力は昌磨の戦略?
ここ数日ネットニュースをはふはふ読んでおりましたら、次から次へと流れてくる昌磨の記事。
ボディジェルのCMにもまんまと小躍りしましたけど♪ヽ(´▽`)/
宇野昌磨選手https://www.tvguide.or.jp/feature/kissandcry/20190726/01.html
私が何よりも驚き桃の木びっくりしたのは、「昌磨のこれまでのプログラムは試合に勝つためのジャンプのためのプログラムであった」ということです。
宇野昌磨、今シーズンはコーチ不在? 北京五輪に向け試行錯誤のチャンス〈AERA〉(AERA dot.)https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20190723-00000062-sasahi-spo
~記事を抜粋~
ショートは羽生結弦の振付師であるシェイリーン・ボーンに、フリーは羽生のエキシビションを振り付けているデヴィッド・ウィルソンと作る予定だ。すでにウィルソンとはコンセプトを話し合った。
「ジャンプのためのプログラムではなく、僕自身が作り上げるプログラムがいいと話しました。僕はこれまで振り付けに意見することはなかったけれど、自分らしさのある、自分が楽しいと思えるプログラムで試合に出てみたいんです。ここ数年はジャンプをメインにしたプログラムが続いていたのを自分でも実感していました。それは僕がジャンプを跳ばないと勝てない状態だったから。今季は(演技の点数が)重要視されていなくてもやってみたいんです」
「今までは美穂子先生が振り付けたプログラムしか試合ではやってこなくて、試合らしい(クラシックな)曲調が多かった。今季のフリーは『エキシビ!?』みたいなプログラムになると思います」
非常に驚いたと同時に、非常に納得しました。何に納得したのか。
このブログでも過去に記事にしましたが、ジュニアの頃の昌磨は今よりも自由にのびのびと滑っていました。あの頃の昌磨の表現力に私は大ちゃんの面影を感じていましたが、シニアに上がってからの昌磨の演技は何か制限されてしまっている気がしてならなかったからです。
これまで世間では昌磨の表現力が評価されてきましたが、私の中では昌磨が本来持っている表現力がほとんど発揮されていない歯がゆさをずっと感じていました。
でもそれはずっと同じ人の振付けであることが大きな原因のひとつかなと私は勝手に解釈していたので、早く海外の振付師によるプログラムを滑る昌磨を見たいとずっと心待ちにしていました。
だがしかーし!なんとなんと、
これまでの昌磨のプログラムは意図的な「勝つためのプログラム」「ジャンプのためのプログラム」だったとは!
Σ( ̄□ ̄;ノ)ノ!!「ぬぁにっ!」
宇野昌磨「自分のスケートを探していく」https://www.lmaga.jp/news/2019/07/72409/
~記事を抜粋~
6月3日の公式サイトで、これまで所属した「グランプリ東海」からの独立を発表した宇野選手。「『がんばってきてね』と送り出してくれた先生たちの気持ちもあると思うので、だからこそ成績を出さないといけないなと。ただ、先生たちの『成績ばかりにとらわれずに、昌磨のスケートをして欲しい』という言葉に、今年は結果ではなく、自分のスケートを探していきたいなと思っています」とコメント。
また、これまでのプログラムやルールに言いたいことがあるわけではない、と前置きしつつ、「今のフィギュアスケートは、ジャンプが主流。ジャンプを最重要にしなければ、(世界では)戦えない。フィギュアスケートというのはジャンプのスポーツではなく、『技術』と『表現』、両方兼ね備えてこそ。これまで僕はジャンプだけ意識して試合をしてきた。そのなかで、少しでもエキシビションのときのような表現力を、試合でも体現できたらと思います」と、「昌磨のスケート」への一歩を踏み出したことを明かした。
たしかにフィギュアは今、4回転時代。
その中でネイサンはジャンプ(技術)と表現力(芸術)の両方を魅せてくれる選手だなと思っていますが、これまた過去に記事にしましたが、ネイサンは4回転ジャンプを乱発するフリーのプログラムになると、途端にスケートが雑(に見えてしまう)になり、せっかくのネイサンの表現力も鳴りを潜めてしまうように私は感じています。
たしかに4分の間に3回転や3回転アクセルの他にさらに4回転ジャンプを多数回跳ばなくてはならないフリーでは、芸術性を保つのは難しいのかもしれません。
つまり私の憶測のこれまたさらに憶測話ではありやすが、これまでネイサンが実行している4回転ジャンプと表現力の両方を魅せていくことは「時期尚早」だと、昌磨もしくは樋口・山田両コーチはお考えになっていた、ということなのか。
まずは4回転ジャンプに照準を合わせて4回転ジャンプをたくさんプログラムに入れ込み、トップ争いに食い込んでおくと同時に4回転乱発のプログラムを体に慣れさせ、4回転乱発プログラムを身体が体得したこのタイミングでもって、昌磨の本当の隠し玉であった表現力を持ち出すと、
そういう魂胆(…いやいや)、算段、寸法、作戦、戦略だったということなのか⁉
多種4回転ジャンプを複数回跳んだとしてもスケートのクオリティを落とさず、さらには表現力で魅せるプログラムで他者に差をつけていくという。
そういえば思い起こせば以前、昌磨は「今の自分は表現力に関して全く頑張れていない」みたいな事を言っていました。
そして「本当はジャンプより表現力を磨きたい」とも言っていた昌磨が、他の選手たちよりも早くより多くの4回転を習得しているのも、昌磨の戦略なのかもしれないなと。
と言うのも、私の大好きなブロガーさん(ののまめさん)が以前、ののまめさんのブログで「昌磨は採点競技の不条理さもわかった上で、それをネガティブにとるのではなく勝つために自分は何をすべきなのか戦略として考えている」と言ってみえたからです。
ののまめブログ FC2
http://cute1001.blog.fc2.com/blog-entry-896.html
「大ちゃん砂漠により少し昌磨に浮気する」2018/03/14
(↓一部抜粋、順不同)
昌磨の好きなゲームというのは戦略系対戦型ゲームのようです。
単純にアクションものではなく、知らない人とチームを組んだり戦略を練ってゲームをするというもののようなのです。
そこから考えるとゲームで培った経験が、フィギュアスケートでも転用している可能性は高いのではないかなと。
(昌磨は)採点競技の不条理さも自分でわかった上で、それをネガティブにとるのではなく都度条件が違い点数の出方も変わる、ならば自分は何をすべきなのか?ということを戦略として考えているようにも思います。
そして計算通りにするには何が自分には必要なのか、ゲームで言えばアイテムは何が必要なのか、自分には何が足りないのかというのもきちんとわかっているように感じます。
可愛い見た目とチャーミングな話しぶりに惑わされるけれど、なかなかの勝負師です。
このののまめさんのブログを読んだ時、「目からウロコ」でしたが、それが本当に真実を言い当てていたんだと、1年以上前のブログ記事ですが思い出しました。
ジャンプ超偏重の今はまだ、できるだけ多くの種類の4回転を跳ぶ事がトップで闘うカギとなっているのは間違いありません。
大ちゃんが復帰前だったか、フィギュアを「技術」と「芸術」に分けてもいいのではないかと言っていました。
そして昌磨の「フィギュアスケートというのはジャンプのスポーツではなく、『技術』と『表現』、両方兼ね備えてこそ。」という言葉。
表現を大切にしたい選手はたくさんいると思いますが、
どんなに4回転以外の技術や表現の部分を大事にしたいと思っても、4回転重視のジャッジと、世の中の目が目立つ4回転にばかりにいってしまう中で、跳べる4回転の種類が少ないという時点ですでに勝負に負けていて、
昌磨のように多種類の4回転が跳べるという同じ土俵の上に上がった上で、表現力で差を示していかなければ、本当には真に表現力の良さや違いをジャッジや世間に示す事はできないのかもしれません。
えみりん🎵