腐敗しない才能
いやはや、ナチュリエのトークショーへ行かれた方々のレポ、本当に有り難き幸せでございます。
引退後に熱量が下がったファンがいるのでは?と大ちゃんが語ったそうで、大ちゃんファンの皆様もそれを聞いてザワザワしていましたね。
その理由として、スケート技術の維持を怠ったからだと大ちゃんは感じているようですが、確かに私の大好きなブロガーさんたちのご意見は、引退後の大ちゃんのアイスショーでの滑りに疑問を感じてみえる印象がありました。
私はそれを読んで、(アイスショーをテレビ越しで見ているからなのか?)自分には見極める能力がないのか全く分からなかったので、純粋に「皆さん、すごいなぁ」と感心しておりました。
私が初めてアイスショーを観に行ったのも、まだ3年くらい前のことなので、その時は確かに競技の演技とのズレは感じましたが、それは「競技」ではないから、ショーだからだと解釈し、その時はそれよりも大ちゃんと同じ空間にいる事だけで幸福感に満たされ、うひょひょの夢見心地で帰途につきました。
ただ私としては、一発勝負の競技の演技でしかあの域には達しないものなのかな?とは思っていたのは事実で、もう一度、現役復帰して、あの誰にも真似のできない大ちゃんの演技を魅せて欲しいと心の片隅で願っておりました。
大ちゃんも語っていましたが、以前は「総合力」だったフィギュアが、今は「4回転ジャンプ」の時代。大ちゃんのあの誰にも真似のできない演技が、競技の上では評価されないなら、LOVE ON THE FLOORや氷艶のように、能力を正しく評価される場所でその才能を発揮し評価される事が一番だと、たかがファンの端くれのくせにそう思うようになりました。
たとえ競技の上で得点にならなくても、引退して4年の月日が経過しようとも、生まれ持った才能は決して腐敗しない。
たしか大ちゃんが「ショーは観客主体で競技は選手が主体」みたいな事を言っていたように思いますが、多くの観客が競技で滑る大ちゃんのプログラムを楽しみにしているのは事実で、「競技は選手主体でありながら、観客主体でもある」と思うんですよね。
引退後、4年間方々を彷徨い、外側からスケートを見てきたからこそ、スケートの真の外観が大ちゃんの目に見えたということでしょうか。
今後は大ちゃんのやりたい事、やっていて楽しい事を正直に実行する歓び、幸せを味わいながら人生を生きていく事が、きっと大ちゃん自身を良い方向へ導くのではないかと私は思います。
今季、ネイサンのキャラバンも、昌磨の月光も素晴らしかった。でもやっぱり「大ちゃんだったら…」と無意識に考えてしまいますね。
引退後のあの4年間で大ちゃんがショーで滑ったキャラバンもライラックワインもkroneも本当に素晴らしかったですが、試合のプログラムとして滑っていたら…と考えてしまいます。
来季のフリーはPGGを持ち越し、ショートはアップテンポでシェイリーンの振り付けかもということで、そろそろ大ちゃんのアップテンポなプログラムも観たかったから、ワクワク心踊る気分ですが、
確かに儚げな物悲しい曲調で、他のスケーターには出せない世界観を見事に滑りきるのが高橋大輔ではありますが、アップテンポの曲は、もしかしたら、それ以上に「ザ高橋大輔」「This is 高橋大輔」のような気がしてなりません。
あの域に達するのは世界中どこを探しても、高橋大輔だけです。
それにしても壁に向かって「静御前」と言ってる大ちゃんが見てみてみたみたかったわん(*^▽^*)❤
えみりん🎵