渾身の演技の後のスタオベ
ブルースの翌年からソチまでの2年間は、怪我のために思うように体が動かず、大ちゃん自身も納得のいかない自分の演技と、それに対するファンのスタオベとのズレを、ファンの温かい拍手と理解しつつ、違和感を感じていたんじゃないかなと思うんですよね、先日も記事に書きましたが…。
そして当時、フィギュア全体の流れとしても、意図的に理不尽に流れを変えられていたように感じた人は多かったと思います。
先日来、私の心に残るスタオベを選んでいますが、その中でも、大ちゃん自身の気持ちとファンの気持ちが一致したと思われるスタオベを2つ、今日は選んでみました。
思うように動かない右足と、思うような点数が出ない事への憤りに、もがき苦しみながら絞り出したような演技。
演技を終えた時の大ちゃんは、「これなら文句あるか?」と言いたそうな表情で、テレビ越しに祈るように応援するしかできない非力な私も、本当に切なかった。
ファン目線で語ると、一度はもう大ちゃんはスケートに戻って来ないのではないか?という喪失感と絶望感をかつて味わった事を思うと、
再び試合でしか見られない、集中力と緊張感から生み出される大ちゃんの渾身の演技を、そしてアイスダンスという括りだからこそ、新生・高橋大輔を見られるかも知れないという幸福感を感じています。
コロナウィルスのために、今後、フィギュアスケートがどのような形で行われるのか。
観客がいる試合と、いない試合では、選手たちの気持ちも演技も変わってくるかもしれない。
フィギュアスケートを含め、世界がまた通常の日々に戻ることができますように。
えみりん🍀