ロシア女子を見ていて思うこと
ロシア女子の現状から、ISUがフィギュアの年齢制限引き上げ検討というニュースが流れましたね。
ISUがフィギュアの年齢制限引き上げ検討へ ピーク低年齢化に懸念 15歳から17歳に(デイリースポーツ)(一部抜粋)
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200827-00000057-dal-spo
国際スケート連盟(ISU)がフィギュアスケートのシニア大会に出場が可能となる年齢制限について、現行の15歳から17歳への引き上げを検討することが27日、分かった。同連盟のヤン・ダイケマ会長が豪州紙「The Australian」などに明かした。
フィギュアスケートの世界では特に女子において、体重が軽く、高難度ジャンプを跳べる10代前半から中盤でキャリアのピークを迎える選手が多く、選手寿命の低下が問題視されている。
18年平昌五輪では当時、15歳のアリーナ・ザギトワ(ロシア)が金メダルを獲得した。昨年のGPファイナルでは、シニアデビューを果たしたばかりのコストルナヤ(当時16歳)、シェルバコワ(同15歳)、トルソワ(同15歳)というロシアの3人が表彰台を独占した。昨年12月に競技生活の中断を表明したザギトワは、18歳ながら現役引退の可能性が報じられている。
その一方で、いやいや、フィギュア女子の人気を持続するためにさらに低年齢化する案も出ているとか…。
フィギュア年齢15→17歳引き上げ検討も…優先順位は選手の健康より「商売」(日刊ゲンダイDIGITAL)(一部抜粋)
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200830-00000009-nkgendai-spo
年齢を引き上げるどころか、低年齢化に拍車がかかりそうだ。
先日、国際スケート連盟(ISU)のヤン・ダイケマ会長が「フィギュアスケートの年齢制限を15歳から17歳に引き上げることを検討する」と、豪州メディアに明かした。
ただ、フィギュアに詳しいスポーツジャーナリストの梅田香子氏は「ダイケマ会長の案はまず通らないでしょう」とこう続ける。
■ロシア主導 年齢引き下げ案が白熱
「ISUは毎年6月にルール会議を行っており、ダイケマ会長は18年にも年齢引き上げ案を議題のひとつとして提案したことがあります。しかし、会議の議題にすら上げられなかった。むしろ、ここ数年はロシアが主導する『年齢引き下げ案』の議論が白熱しています」
「年齢引き上げ案が通ると、男子はともかく、花形の女子シングルはジャンプが減り、人気が落ちる可能性があるともいわれている。むしろ、14歳ないし13歳への引き下げ案は五分五分で通る可能性があります」(梅田氏)
え?人気をキープするために低年齢化するんですか?フォーカスするところを間違えてないかしら?
そもそもフィギュアスケートという競技は、サッカーや野球や相撲と違って、採点基準が素人には難しくて、それをいい事にジャッジがフィギュア界の流れを歪曲できてしまうところが既にストレスであり、ジャンプ偏重という現状を招いていると思います。
わざわざ低年齢化して、明らかに条件が違う中で競わせなくても、同じ条件の括りの中で切磋琢磨して競えばいいのだし、競技とは元々そうあるべきであり、選手たちが戦意喪失しちゃわないかな?と心配になります。
もう、フィギュアスケートがフィギュアスケートでなくなりそうな気がします。
ジャンプを跳ぶ選手は結構、次から次へと出てくるけれど、芸術性の優れた選手は簡単には出てこないと感じるのは私だけでしょうか?
しかもスケートの技術と踊りのセンスを兼ね合わせた選手となると、ますます出てくる可能性が低くなる。
もうここ数年ずっと感じていました。
ロシア女子のプログラム(振付)を見ていると、どれもこれもとにかく、小忙しく動いていて、たぶん得点にばかり目がいっていて、高得点が望める技を、音楽とは一切別のところで 切り貼りしてるからか、音楽との一体感がなくちぐはぐで、見ていてもプツンプツンと流れが切れてしまうような息苦しさを覚えてしまいます。
ロシアの女子が男女含め、ジャンプ偏重の今のフィギュアを凝縮して如実に語っているように感じます。時代が違っていたら、トップ選手が入れ替わるのではないかとさえ思います。
それだけ芸術面で秀でる選手が少ないという事なのでしょうか?
以前から疑問でした。加齢で跳べなくなるのは分かるのですが、同じ人物が選手としてのピークがこれからだという年齢で跳べなくなるというのは、それは本当の実力なのかな?と。
是非とも、日本の宮原選手、樋口選手、紀平選手には頑張って頂きたいですね。
えみりん🎵