桜のエール「受け入れる事」

私の長男はもうすぐ19才になりますが、彼は保育園の頃から高校までほぼずっと、いじめを受け続け、人生のほとんどを苦しみ続けてきました。

ズタズタに傷ついた心をさらに自ら掻きむしらないと、気持ちを保つ事ができないような苦しみから、一時でも救ってくれるのは「桜」でした。

その長男が中学(フリースクール)卒業時に書いた作文を私の記録として、ここに記したいと思います。

桜ありがとう

「受け入れる事」 

僕が中学1年生の時のクラスは皆が支え合う良いクラスでした。しかし、2年生になってクラスが変わると1年生の時のような皆が助け合う雰囲気は無く、それどころか人を見下すようなクラスになり、僕は陰口を言われるようになりました。

僕はその状況に苦しみました。この時、僕は周りを気にしすぎていました。自分と仲良くしてくれた子が離れていく事に苦しみました。

「この世の全ての不利益は当人の能力不足」

あるアニメのキャラクターはこんな言葉を言いました。この言葉の意味は、色々な事を気にしてしまい、力が色々なところに分割され本来の力が発揮できない。ひとつの物事に集中した時、本来の力が発揮されるという意味です。

このアニメの主人公は、最初一人になる事を恐れていました。それは、ただ弱いだけとも考えられます。でも主人公は孤独な自分や弱い自分と向き合い、自分の目標に集中して強くなれました。

僕にはもう1つ好きな作品があります。その作品は桜や花などきれいな物が多い作品で、その作品の曲の中には「色は匂えど散りぬるを」という曲があります。

その曲の歌詞には「咲き誇る花はいつか教えてくれた。生きるだけでは罪と」という言葉があります。

この歌詞の意味を自分の中ではこう解釈しました。桜の花は咲いて散るのを繰り返します。花が散る事を悲しむ人もいますが、その散る花の姿も人を楽しませてくれます。

生命の誕生もあれば死もある。ただ生きるだけでなく人を楽しませたり、悲しませたり、人に感動を与えながら生きる事のすごさをこの作品から学びました。

この作品と前の作品は形は全く違いますが、同じ事を言っています。

それは受け入れる事です。受け入れて前を向いて進む事。それができたとき、前の自分より強くなれているのではないでしょうか。

受け入れる事ができたとき、あまりきれいだと思わなかった花や木の美しさに気付く事ができるのではないでしょうか。

価値のある人生に

この子は今やっと、自分のやりたい事に向かって自らの意志で全身全霊で頑張っています。

私はただいつも心はそばにいて、傍らで応援するのみ。

頑張れ!!
 

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