花と空と大ちゃんと
世界的なパンデミックの中、私を含め、みなさんが途方もなく、行く宛てのない不安にさいなまれていらっしゃるのではないでしょうか。
3月の最後の記事を書いて以来、ずっと書こうと思っていたこと。
それは大ちゃんの珠玉プログラムを紹介する事です。
私の人生は私なりに波乱万丈で、負の出来事を別の負の出来事が一時でも忘れさせてくれる、ということもあります。
そんな私の人生に潤いをもたらしてくれるもの、それが大ちゃんの数々の珠玉プログラムです。
自分の置かれた辛い状況を、大ちゃんの演技を観ている時間は忘れさせてくれます。
私が一番好きな大ちゃんのプログラムは、カメレンゴさんの「ブエノスアイレスの四季」です。
これは(あくまでも)私が思うに、大ちゃんの、特に芸術的センスがだだ漏れしているプログラムだと思っています。
明らかに他の選手にはない踊るセンスが眩しいくらいに光っていて、このプログラムはそれが如実に本当に際立っていると思います。
ためるところ、力を抜くところ、入れるところ、全てが絶妙で、腕の角度や上半身の傾きと全身のバランスとアンバランス、手のひらや指の向きとその開き具合。
同じ振付けを他の選手が滑っても絶対にまねできない。
そしてもう1つ、2番目に挙げるとしたら、それはもうマンボです。
激しいプログラムは、誰でも観客を引き込みやすいと思いますが、このマンボはそういう事を越えていて、完全にこの曲の雰囲気を大ちゃんの体のくねりや動きが完璧に醸し出していて、これまた、他の選手には絶対にまねができない。
マンボは特に若い時の、まだマンボの振り付けを覚えたばかりの粗削りだけど、それが絶妙なスパイスとなってる2010年のFOIで披露されたマンボが、私は大好きです。
大ちゃんの素晴らしいプログラムは他にもたくさんありますが、どうしても2曲選びなさい!と言われたら、私はこの2曲ですね。
良い歌い手に良い曲が寄ってくるのと同じように、やっぱり、素晴らしい才能溢れるスケーターには素晴らしいプログラムが寄ってくるのだと思います。
作曲家が「この曲はあの歌手に是非とも歌ってほしい」と願うのと同じ。
「振付師の夢」と言われている高橋大輔ですから…<(`^´)>
…って、なんで私が威張る?
だって本当に誇らしいのです。
才能と才能のぶつかり合いと化学反応。
3月末にネットに出ていたニュース。
ドイツ政府「アーティストは必要不可欠であるだけでなく、生命維持に必要なのだ」大規模支援|ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト
https://www.newsweekjapan.jp/amp/stories/world/2020/03/post-92928.php?page=1
ドイツの政策について、どうだという考えも気持ちもありませんが、
「アーティストは必要不可欠である」
非常に同感します。
今年のお花見は外出自粛で、日本全国のみんなが寂しい思いをしたのではないでしょうか。
なんとなく、私は桜も寂しかっただろうと思うんです。せっかくあんなに美しく咲いたのに。
コロナ禍、3密は避けなければなりませんが、せめて自宅から見える青空と星空、アスファルトから咲く花々、そして大ちゃんの珠玉のプログラムを見て、どうぞ、穏やかな時間を過ごされますように。
私にとって、心が浄化される美しいもの。
それは…
空と
花と
月と
大ちゃんと
そして真央ちゃんと。
えみりん🎵