2つのミス

四大陸も終わり、2月となりましたね。
今さらですが、全日本、四大陸を振り返ってみようかな、と思います。

今季のかなだいのプログラムはリズム・フリーともに、とても話題になりましたね。

私の肌感では、ソーラン節&琴の方がより反応が大きいように感じます。

そのリズムダンスのプログラムで、全日本・四大陸と続けてミスをしてしまいましたが、私はスケートの神様からの思し召しのように感じています。

スケートの神様はアイスダンスにかなだいを必用とされているのだと。

2011年の世界選手権でビスが抜けて5位であった事もそうですが、あれがなければその後のブルースもvasも全日本の道化師もNHKのソナチネも、さらにはtssやPGG、phoenixも観られなかった。

これらのプログラムが世に出た事実はさぞかし、スケートの神様もお喜びに違いないと私は思うんですよね。

全日本、四大陸と続けてミスをしてしまいましたが、特に全日本のミスは、2人を今後に繋ぎ止めるためのもの、2人の気持ちを強固にするためのものだったのかなと。

1度ならず2度繰り返されたのは、アスリートとしては年齢の高い大ちゃんが短期間で経験値を上げるためのものだったのかなと。

高橋大輔は「まだ超進化中」 
北京五輪は逃すも「世界選手権で日本2枠を」〈AERA〉(一部抜粋)

https://news.yahoo.co.jp/articles/ddf335fa293b8cf7e5b148ffef37b46a2233d371

昨年11月、村元、高橋組はNHK杯で日本歴代最高の179.50点をマークし、小松原組を抑えて6位に。さらにワルシャワ杯では日本歴代最高を塗り替える190.16点で2位に入り、一歩リードした状況で全日本選手権を迎えていた。

だが、気づかぬうちに「追われる側」になっていたことが盲点となった。

リズムダンス(RD)は滑り出しから、やや動きが硬かった。パターンダンスの途中で足が絡み合い、ともに転倒。63.35点で2位発進となった。

「練習でもしたことがないミス。北京五輪が頭のどこかにあり、今季2戦を良い形で終えた気負いもありました。色々なことが重なり、緊張感が高かったです」(高橋)

「私が読み間違えてしまって、2人が離れたら減点になると思ってグッと中に入ったら、足が絡んでしまいました」(村元)

感覚でフィギュアを観ている私にとって、最初にテレビ観戦(録画ですが💧)した際には、それがどちらのミスなのか全く分かりませんでしたが、演技終了直後の大ちゃんが哉中ちゃんに謝っていないのを見て、「あ、哉中ちゃんのミスだったのかな?」と感じておりました。

全日本選手権2021

そしてこの記事を読む限り、哉中ちゃんのミスだったようですね。

そして四大陸のミス。

かなだい「タイミングが…」 まさかの転倒でも2位発進 4大陸選手権(一部抜粋) 

https://news.yahoo.co.jp/articles/53c4807129b5946a88c0b42205d490eeac0a2df9

独特な和プログラム「ソーラン節」の音色が流れ始めた直後のことだった。思わぬところで村元が膝をついた。

村元が上げた脚を高橋がくぐるようにしてすり抜ける場面だったが、「僕が一歩出遅れて、潜り込むタイミングが合わなかった」と高橋。昨年12月の全日本選手権に続いてリズムダンスで転倒し、表情は硬かった。

それでも村元が「世界と戦えるんだなと思った」と自信を深めたように、初の主要国際大会でリフトは最高評価の「レベル4」。ツイズル(素早いターン)やステップも丁寧に滑りきった。冒頭でミスをしても立て直したことについて、村元は「2年目という経験があるのかな」と振り返った。

この記事を読むと、大ちゃんは今回のミスについて「僕が一歩出遅れて」と言っていますが、録画を見る限り、決して出遅れていないように感じます。

四大陸2022

このミスが「どちらの責任」だと追及するつもりは全くありませんが、やっぱり大ちゃんは大きな人だなと、ますます好きになってしまいます。

村元&高橋組がアジア史上最高位となる銀メダルを獲得「私たちはまだまだ進化するポテンシャルを有しています」 | ISU四大陸フィギュアスケート選手権2022 ペア・アイスダンス レビュー(一部抜粋)

https://news.yahoo.co.jp/articles/e38e16725d04653d847ee5ff632877cd82467914

日本の2人もまた、歴史を作った。35歳の高橋大輔(高橋の「高」はハシゴ高)は、全種目を通しての四大陸最年長表彰台記録を塗り替えた。4年前にはアジア籍アイスダンスカップルとして史上初の四大陸表彰台に上がった村元哉中と共に、2人で挑んだ初めてのISU選手権で、アジア史上最高位となる銀メダルを獲得。また男子シングルで世界選優勝1回・四大陸優勝2回の高橋は、まさに史上初の快挙となる、シングルとアイスダンスという異なる種目でISUチャンピオンシップメダルを手に入れた。

「アジア初の銀メダルを獲得できたというのは、大きなニュース。日本でカップル競技はメジャーではないけれど、結果を出すことで注目してもらえますし、興味を持ってもらうチャンスでもある。そういう『きっかけ』のひとつに自分たちがなれたのは、嬉しいですね」(高橋)

結成わずか2シーズン目にして、たったの6試合目という本番経験の少なさが影響し、RD「ソーラン節」のスタート直後には「練習ではしたことのない」転倒もした。ただし個々の選手としては長い経験を持つ2人は、すぐに切り替え演技に集中。正確な足さばきで、パターンダンスのキーポイントではYYYYとYesを4つ並べた。

 RDでは日本の粋と勇壮さで世界を興奮させた村元&高橋組は、FD「ラ・バヤデール」では繊細でクラシカルな美を披露した。本物のバレエの一幕を見ているかのような、濃密な4分間。要素とレベルで計算されるベースバリューだけならグリーン&パーソンズ組を上回り、確固たる技術力も証明してみせた。

「私たちはまだまだ進化するポテンシャルを有しています」と村元は断言し、「2人で表彰台の真ん中に立ちたい。もっといろいろな景色が見たい。そんな意欲が芽生え始めています」と、高橋も未来に目を向ける。まずは3月に、カップルにとって初めての世界選手権で、さらなる進化を見せてくれるはずだ。

四大陸の後、「表彰台に上がる想像もつかなかった昨季から考えると嬉しい反面、100%の演技ができなかった悔しさをすごく感じている自分にびっくりしている」と大ちゃんが語っていたそうですね。

そして哉中ちゃんは「私たちはまだまだ進化するポテンシャルを有しています」と断言している。

やっぱり、今後に繋がる必要なミスだったのかな?と私は感じました。

そして何よりも、全日本のミスによって北京オリンピックを逃して、四大陸と世界選手権に出場する事。

実際はこのミスが原因ではないという噂もありますが、結果的にこのミスを理由にされてしまったという結果として考えると、

オリンピックを逃したから回ってきた四大陸と世界選手権の出場権でもあるような。そしてこれこそがスケートの神様の最大の思し召しのように私は感じています。

村元哉中・髙橋大輔が見据える未来。日本アイスダンス界を変える「2枠」獲得への挑戦

https://news.yahoo.co.jp/articles/aa7e91bb52698e798030fc8a56f3b1d85ed33724?page=2

これまで日本のアイスダンスはヨーロッパや北米勢の高い壁を越えられずにいる。10位以内に入り、2枠を獲得することは日本アイスダンス界の未来を切り拓くことにもつながるのだ。 その最終目標を成し遂げるためのカギが、今回の四大陸選手権だ。 「四大陸選手権でメダル、表彰台を狙う。本気で狙いにいく。四大陸で好成績を残したら、すごいポイントももらえるので、四大陸で良い滑りをしてポイントをもらって、世界選手権に挑む。自信を持って挑むというのは理想のプランですけど」 こう村元が語るように、四大陸選手権はオリンピックや世界選手権に次ぐ権威のある大会の一つ。メダルを獲得すれば、世界ランキングに関わるポイントが大きく与えられる。 そして、世界選手権の滑走順はその世界ランキングに応じて決まるため、ランキングの上位に入れば、得点が出やすいとされる後半グループで演技することができる。 つまりそれは、2枠獲得のチャンスが広がるということ。

日本のアイスダンス界が“超進化”しているというのをすごく実感している。
未来につなげるための「2枠」をつかむ挑戦が新たに始まる。

結成2シーズン目で驚異の進化を見せてきた2人なら、日本のアイスダンス界の歴史を変えてくれるかもしれない。

オリンピックを逃した後、かなだいはすぐさま気持ちを切り替え、

四大陸でメダルを取ってポイントを稼いで世界ランキングを上げ、ランキングの上位に入って世界選手権で得点が出やすいとされる後半グループで演技することによって2枠獲得のチャンスを広げることが目標だと語っていましたね。

そして四大陸で銀メダルを獲得したかなだいの世界ランキングは現在10位!

本当に2枠は夢ではないかも知れません。そう思わせてくれるのは「かなだいだからこそ」です。

そして2枠を獲得する事が今後の日本のアイスダンスの飛躍にどれだけ貢献するか計り知れません。これこそがスケートの神様の思し召しなのかなと。

来月の世界選手権、全身全霊で応援します!

どうかアスリートの皆さんが健やかで充実した時間が流れますように。

えみりん🍀

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