美しきダンサー
熊川哲也X高橋大輔

1週間ほど前に熊川哲也さんの記事がネットニュースに上がりましたが、

大ちゃんファンは熊川哲也さんに大きな親しみを抱いていらっしゃる方が多いのではないでしょうか。

御多分に漏れず私も非常に感じており、力強いお兄様ぐらいの気持ちでおります。勝手ながら感謝申し上げます(-人-) 

大ちゃんの将来の夢と掲げているカンパニーは劇団四季やKバレエカンパニーを目指したもので、以前AERAのインタビュー(2019年 4/29-5/6 合併号)の中で、熊川哲也さんの「Kバレエカンパニー」の話から、大ちゃん自身のカンパニーを「Dカンパニー」と語ってましたよね。

“怪物君”熊川哲也、50歳もバレエのスターに君臨「私を超えられるダンサーはまだいない」 (一部抜粋)  2022/7/29配信

https://news.yahoo.co.jp/articles/7fcefdc7cd9dbb567e7a0c058b22b40271a47358

Kバレエ、TBSと資本提携を発表「自分の子供…一抹の寂しさ」

熊川は、新たなスターダンサーを育てる夢を語る一方で、「まだ怪物君(熊川)を超えられるダンサーはいない」と言い切った。(取材・構成=柳田通斉)

TBSというと、大ちゃんが出演したLOVE ON THE FLOORが当時TBSチャンネルで放送され、それを機に多くの大ちゃんファンがTBSチャンネルを契約したんじゃないでしょうか…。

TBSさんが演劇のエンタメに力を入れていらっしゃるのか?それとも熊川哲也さんと大ちゃんとの不思議なご縁があるのか?

8年前の対談で、お二人ともA型で「テキトーだけど神経質だ」と言った大ちゃんに「(お互い)似てるんじゃない?」と返した熊川哲也さん。

熊川さんは2007年5月、公演中に右膝前十字靭帯を負傷。

大ちゃんは翌年2008年10月末の練習中に右膝前十字靭帯を負傷。

私は勝手に不思議なご縁を感じちゃっております。

――野球、剣道もされていたそうですが、バレエだけを続けた理由は。

「運命的なものを感じます。バレエにはロールプレイングゲームを解読していく感じで、経験値とともに技が増えていく、武器が増えていく感覚がありました。

サッカーや野球は見てマネていると意外にできたのに、バレエはそうはいかなかった。逆にそれが楽しかった記憶があります」 

熊川哲也さんの「武器」という言葉。

シングルで復帰して「これまでか?」と閉塞感を感じ始めた頃にアイスダンスに移行し、重ねた年齢でも経験値を重ねる事で新たに得られる進化や技術にワクワクしている大ちゃんのエピソードと重なります。 

以前、NHK岡山「おしえて大ちゃん! 」
の中で、大ちゃんも「武器を増やしたい」と語っていましたね。

(以下要約)
アイスダンスをやるにあたっても、どんな形であれ自分がパフォーマンスできるうちはしていきたいし、できなくなったとしても、エンターテイメントに携わっていきたい。

そのためにはスケートだけにかかわらず 何が自分の武器なのか、武器を増やしたいという気持ちがすごく大きい。

――熊川さんは、99年にKバレエを創立して経営も担ってこられました。ロイヤル・バレエ団のスターダンサーで、退団後の1年後に会社創立。最初は大変だったのでは。

「振り返っても無謀なことでした。人を使ったこともないし、創設時はオフィスに私を含めて3人。ただ、当時の日本バレエ界は習いごとの延長にある感じだったので、自分の手で真のプロ集団を作りたいと思いました。だからこそ、国から助成金はもらわず、株式会社にこだわりました。経営はTBSさんを見よう見まねだったり、先輩に聞いて勉強しました」

真のプロ集団を作りたい

つまりバレエを習いごとの延長から真のプロ集団へ変化変革するためのKカンパニーだったということ。

大ちゃんのDカンパニーも同じ。
現役を終えた表現力のある選手の才能を「プロとして」その才能を生かしながら職業として成り立たせ、プロのエンタメを世に提供するカンパニーを作るということ。

―一般的に50歳は体力の衰えを感じる年代ですが。

「僕の感覚だと、50代はまだ大丈夫です。ただ、ボーッと夕日を見続けてしまう自分がいるんです。昔は、『そんな時間があったら、他のことも』というタイプだったのに。」

「僕の感覚だと、50代はまだ大丈夫」

アイスダンスに移行して現役続行を決意した大ちゃん。末端のファンの端くれの私の頭にかすかによぎるのはDカンパニーへの道のりがまたしばらく遠のくんだなということですが、熊川哲也さんのこの言葉は心強いですね。

――熊川さんと言えば、体を鍛え、節制され、高く滞空力のあるジャンプが印象的です。バレエファン以外にもインパクトを残してきたパフォーマンスの1つですが、今後、披露されることは。

「もう、跳ばないですよ(笑)。トレーニングを継続すればできますが、もうバリバリの主役ではないですし、『お許しくださいよ』ということで。まあ、プチストイックではいたいですが」

大ちゃんもスケーターとしては大ベテランの歳でありながら、まだまだ可能性があることを自身を以て示しています。

私が勝手にお二人の共通点を探しているだけなのか?やはり表現する才能を持って生まれた方の使命が故なのか。

そして思い出したのが、ソチ五輪直前のお二人の対談。

美しき表現者

ソチ五輪の直前の対談の中で、熊川哲也さんは大ちゃんのことを「ダンサーだね」と語り、「スケーター以前に踊れるダンサー」的なニュアンスで私は受け取りましたが、いずれにせよ、大ちゃんのセンスを非常に認めてみえる様子が伺えます。

――今後、熊川さん自身の夢は。

「アジアを中心とした海外事業を展開するなどのビジネスを広げていくこともありますが、やっぱり、スターを作りたいです」

――以前、「熊川哲也が5人いれば、売り上げが5倍になる」と話されていますが。

「そりゃそうですよ(笑)。ただ、バレエ界ってなかなかスターが生まれないんです。技術的に素晴らしいダンサーはたくさんいますが、『じゃあ、チケットを売れるダンサーは誰なの?』という話になります。

スターに必要なのは、人々を身震いさせる、癖にさせるカンフルとカリスマ性ですから」

――ということは、熊川さんを超える可能性があるダンサーは、まだ見当たらないと。

「興行的に怪物君(熊川)を超えられるダンサーがいるかと言ったら、いないですね。もし、そんなダンサーが出てきたらすごいと思いますし、興行主が違っても、僕は両手を挙げて応援します

スターに必要なのは、人々を身震いさせる、癖にさせるカンフルとカリスマ性ですから

まさしく高橋大輔がそれに値すると感じましたね。

ソチ五輪の前に行われたお二人の対談の中で、熊川哲也氏が大ちゃんに、大ちゃん自身で演出や振付も主演もして「氷上の芸術監督をやったらどうか」と話し、さらに「一緒にやろう」と誘っていました。

熊川哲也さんの人柄を考えると、表面的な挨拶で言った言葉ではなく「高橋大輔とならやってみたい」という気持ちが全くゼロではないから出た言葉だと感じます。

この対談が行われた当時(2013年12月ソチ五輪直前)、「今はまだ考える必要がないかも知れないが、頭のどこかで温めておいた方がいい」と大ちゃんにアドバイスをしてみえました。

歌舞伎の婆娑羅。
ミュージカルの源氏物語。
宝塚のLUXE。

もしやバレエとフィギュアの氷艶が実現する日がいつの日か…?

えみりん🎵

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