日常を続けること

私の人生は私なりに波乱万丈で。

上を見たらキリがないし、下を見てもキリがないかもしれないけれど、

私はいつも自分は不幸だなと無意識に感じながら生きて参りましたが、ここ数年はそれをあまり感じないで過ごせておりました。

数日前、下の子が事故に遭いました。
今でも、この現実を受け入れているような、いないような、心臓にトゲが刺さってちょっと息苦しいような、四六時中そんな気持ちで過ごしております。

とは言っても、毎日の日常があります。
今は平常なんか保てないと思っても、日常をいつものように続けなければ、自分は今以上に苦しむことになり、それはつまり結局、私の家族や私に関わる周囲の人達にも、そのしわ寄せが行くということで、

やはり 日常を続けなくては ならないので続けております。

事故の後、入院した息子に「何が欲しいか必要か?」と聞くと、帰ってきた返事は「今一番欲しいのはタイムマシーンかな」とつぶやきました。

私の好きなぺこぱの「時を戻そう」という言葉が頭の中をぐるぐると回ります。

本当に時が戻せたらどんなにいいのだろうと、考えても考えても当然時は戻りません。

私が一番不安なのは、事故の怪我の後遺症や障害がもしも残ってしまったとして、それが我が子の、人生を生きていく上でのコンプレックスにならなければいいなと祈らずにはいられません。

確かに、息子は生きております。
命があったことに感謝しなければなりません。分かっております。分かっておりますが、やっぱりそれでも不安は拭えません。

やっぱり心臓が痛いと言うか、苦しいと言うか。

私はずっと自分は不幸だなと思いながら生きて参りましたが、息子が事故にあってしまった後に思い返せば、事故の前日までの私は幸せでありました。

それならば、これよりももっと辛いことがもし起きた時には、今この胸にトゲが刺さったような時間は幸せなのかもしれないのかな?とか。

怪我の後遺症も全くなく、体も心も元気なあの子に戻るだろうと考えようとしますが、もしそう信じて自分を奮い立たした後、万が一にも、その不安が現実になってしまった時、自分が自分を支える自信がありません。

上を見たらキリがないし、下を見てもキリがないかもしれないけれど、なんかちょっと私は上の方が多いような気がします。

今日も1日、日常を、一生懸命、自分をごまかし騙して頑張ります。

えみりん

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