昌磨の挑戦

世界選手権の後の昌磨のコメントの中で「挑戦者として」という言葉がずっと私の頭にこびりついていました。

「挑戦者として…」

鍵山選手やネイサン、羽生選手の4回転ジャンプの安定感を感じたのでしょうか?

大技3A+4Tを入れようと、どのタイミングで決めたのか分かりませんが、

「楽しむという言葉は余裕のある人や悔いのない練習をしてきた人の言葉だと感じた」と語っているあたり、昌磨は今は技術面を大切にすべきであり、大切にしたいと感じたのかな?と勝手に推測しています。

宇野昌磨「僕にしかできない挑戦を今後も」一問一答(一部抜粋/順不同)

フィギュアスケート男子の宇野昌磨(23=トヨタ自動車)が18日、来季に向けたオフシーズンの過ごし方について言及した。

世界国別対抗戦のエキシビション前に、会場の丸善インテックアリーナ大阪でオンライン取材に対応した。

-今大会の演技後に「スケートを楽しみたい」と言っていた

宇野 今回のショートプログラム(SP)、フリーともに、決して楽しんだ試合はできませんでした。やはり「楽しむ」っていうのは、ある程度自分に余裕があったり、試合まで悔いのない練習をしてきた人にしかできないものなんだなと今回知りましたし、今回いろいろなことがあり、気持ちが定まらないまま試合に出てしまった。今後、そういうことがないように注意していきたいし、試合直後のインタビューで何を言ったか覚えていないんですが、もちろんふがいなさはありました。練習ができて本番ができなかったら悔しいんですが。悔しいと言うより、ふがいない。あまりこの試合で気持ちが落ち込んだとかはなく、この試合に向けて練習してきた自分が、気持ちが入っていなかったっていうのを、今後の教訓にして、生かしていきたいと思っています。

-来季は五輪シーズン

宇野 「もっとうまくなりたいな」って思いますね。自分で言うのもあれですが、安定しているものはあまりないが、いろいろなことができる可能性は、自分にあるんじゃないかなと思っています。可能性を捨てずにいろいろなことに挑戦していって、僕にしかできない挑戦を今後もできたらと思います。

-来季のプログラムのイメージ

宇野 今後いろいろな形で発表していけたらと思っています。

-トリプルアクセル-4回転トーループや、4回転ループなど、どこから着手する

宇野 できそうなものからやっていくんじゃないかなと思います。僕は一応(4回転は)トーループとフリップとサルコーは練習で跳べていることが多いので、その3つはこれまで通りやっていく。空いた時間にループとアクセル(3回転半)-(4回転)トーループを練習していく感じですね。

演技を楽しむ権利は、技術と芸術の天秤が平衡した時に得られるのだと。
今の自分の成長の伸び代はジャンプにあるのだと。

大技に挑む昌磨の姿をテレビ越しに見て、技術と芸術の融合であるフィギュアという競技の「芸術面」を過度に重視している自分に気がついたんです。

男子女子ともに4回転ジャンプ偏重の今、この不快なアンバランスの均衡を自分の中で保とうとする余りに、無意識に「芸術面の偏重」をしてフィギュアを見てしまっていたかもしれないなと。

分かったよ、昌磨。
フィギュアという競技は、たしかに間違いなく技術と芸術の融合の競技だったね。

3A+4Tを跳ぶ昌磨の姿にものすごく胸が熱くなり、涙腺がゆるみ、自分の汚れた心が洗われたような気持ちになりました。

宇野昌磨、大技失敗の無念を胸に刻む。「成長できる幅がある」(一部抜粋)

「先日、靴を変えまして。前の靴は、(3月の)世界選手権までもつようにギリギリで調整して履いていたんです。それで限界が来てしまって、(国別対抗出場で)急遽、靴を変えることになって。世界選手権でシーズンを終えるつもりでいたんですが……」

 「チーム戦(各選手の順位によって、国別の順位が決まる)なのに、僕が足を引っ張ってしまって。ジャンプはもちろん、つなぎやスピンも……。悔しがる場所にも立てていないと思いました」

宇野はそう言って、自らを責めた。うつむくことで、伸びた前髪が目にかかった。

「プログラムを通した練習(が足りない)ですね。単発のジャンプは着々と自分の中で納得できるものになってきているんですが。世界選手権が終わってから、プログラムの練習をできていなくて」

 「順位がかかっているチーム戦で、(3A+4Tに)挑戦させてもらって……。チームメイトには『申し訳ない』という気持ちですが、それは求められていないと思うので、『ありがとうございます』って伝えたいです。『本人が満足していればそれでいいんだから』と言ってもらえて」

リモート会見に出てきた宇野は目を赤くし、震える声で言った。自責の念が身体中を駆け巡っていた。

「僕が国別に出ず、他の選手が出るほうが優勝につながったと思います。申し訳ない、恥ずかしい気持ちで。失敗するたび、悲しい、ふがいない気持ちでした。今振り返ると、大会に向けて、”いい演技をするぞ”って覚悟を決められませんでした」

宇野は、「覚悟が足りなかった」と何度か繰り返した。自分に厳しく矢印を向けるところは彼らしい。しかし、起死回生で大技に恐れず挑んだ。

「(来シーズンは)このジャンプ(3A+4T)を入れられるように、とは思っています」

宇野は心境を語った。

「今の僕の構成だと、3A+4Tを入れるのはあまり意味がなくて。リスクに対して点数が見合っていないよな、と。でも、もし4回転サルコウや4回転ルッツを入れられるようになったら、(フリーのジャンプは2種類のみを2回行なえる条件で)活きてきます。課題は山積みですが、それだけ成長できる幅があると思って」

靴が世界選手権までもつように、練習量を調整していた、という事でしょうか。
そこへ国別出場が決まり、急遽、靴を準備してる期間も練習も思うようにならなかったのでしょうかね。靴が出来上がってから靴に慣れるのも大変だったでしょう。

それでも「覚悟が足りなかった」と語るというのは、それも自分の調整不足であり、自分の力不足なんだと昌磨はとらえているんでしょうね。

昌磨の強い信念と高い分析力。
信念の強さと分析力の高さは比例するのでしょうか?

世界選手権2021フリー

宇野昌磨、大技挑み失敗も「いい形で終わらなかったことを、逆にプラスに(一部抜粋/順不同)

「いい形で終わらなかったことを、逆にプラスにつなげられるようにしたい」

「世界選手権(4位)や全日本選手権(2位)で感じたのは、トップまでの力不足。『もっと成長したい』という気持ちを持ったまま、シーズンオフを過ごしたい。ちゃんと休んで、ちゃんと練習したい。頑張ることも大切だけれど、もっと、フィギュアスケートを楽しめるようにしたい」

それでも明日はやってくる。冒頭の大技挑戦も将来的にアクセル、ルッツ以外の4回転4種を組み込んだ際、基礎点のアップを考えてのことだ。今の伸びしろは未来への原動力になる。

勝負の来季へ、宇野は歩みを止めない。 

世界選手権2021ショート

昌磨にとって「スケートを楽しむ」という事はつまり「芸術面を大切にする」という事なのではないかな?と私は(勝手に)解釈しています。

スケートを楽しむために、技術と芸術の両輪を揃えたい。

昌磨らしい言葉をたくさん目にする事ができた記事でしたので、日刊スポーツさんの記事の残りの部分を抜粋して自分用の記録として、ここに貼り付けておきたいと思います。

今後、アイスショー出演が終わってからはスイスでやるのか

宇野 僕の拠点はスイスなので、日本にもちろんアイスショーでしばらくいますが、日本にいる期間はシーズンオフを過ごすにあたって日本にいるだけ。スケートの拠点はスイスにあります。僕が言葉が足りないことがたくさんあるので、いろいろな誤解を生んでいるかもしれないけれど、ステファン(・ランビエル・コーチ)の下から、離れることは口にしたことはありません。 

-平昌五輪時に「五輪の銀メダルに特別な思いはなかった」と言っていた。五輪シーズンを迎えるが、今はどんな舞台なのか

宇野 僕はやっぱり先のこととか、過去のこととか、あんまり気にしないというか。気にしないというより、僕は今を一番気にしたい、気にしてしまう性格。僕が今いるこの場所、昨日までの試合、そしてシーズンオフに入るにあたって、どうするべきかとかは具体的に考えていますが、先のことになると、その時自分がどういう状態でどういうコンディションで、(五輪に)出場できるのかとか、全然決まっていないので、深くイメージすることは何もないです。

-五輪はどんな場所だった

宇野 なんか…普通だったら、五輪の入るときのIDの厳しさとか、拘束時間とか、いろいろな「五輪だけ特別」っていうのがあると思うんですが、こういう世の中になって、それよりも大変な生活を送るようになった。大変な中で試合をしているので、なんかより一層「五輪だけ何か特別なもの」っていうのが、こういう世の中になって、少なくなっているんじゃないかなと思います。

大ちゃんが主演するリュクスに田中刑事選手が出演されますが、昌磨が出演する考えはないのかな?
 
前回の氷艶にはステファンも出演していましたし、多分野の熟練者が集まるショーは、吸収する事はたくさんあるだろうし、きっと大切な糧となると思います。

そして何より、私σ(・_・)がショーの中で演じる昌磨を観てみたい😀

ないかな…?

え~みりん🎵

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高橋大輔

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