樋口新葉ちゃん

いよいよ本当に新葉ちゃんが戻ってくる。

私の中で、ジャンプ以前に踊る才能を感じる数少ないスケーターです。
 
男子は高橋大輔、女子は樋口新葉、
というくらい。

幸運が味方する選手もいる中で、新葉ちゃんの選手としてのこれまでの人生は、どちらかと言うと才能はあるのに不運に付きまとわれた、紆余曲折した茨の道だったのではないかと思います。

昨シーズン、右腓骨疲労骨折の回復の遅れにより競技会を欠場する事となり、新葉ちゃんの演技を楽しみに心待ちにしていた私は、沈黙する事で気持ちのダメージを減らす作戦で耐えてきました(泣)

そして数日前、今季の新プログラム等、新葉ちゃんに関する記事が上がり、今度こそ私は本当に楽しみにしてよいのだな、と記事を読んでおりました。

樋口新葉、約10か月ぶり実戦「前とは全然違う自分」休養経て再び勝負へ「トップで戦えるように」
https://hochi.news/articles/20230702-OHT1T51210.html

本格的な練習再開は4月からで、当時は2回転ジャンプさえできない状態だったが、そこから少しずつ技術を取り戻していく感覚に「ちょっとずつできるようになるっていうのが、すごくおもしろい。自分の成長も感じる。気持ちの面でもすごく楽しい」と新たな発見も。

前とは全然違う自分になったなと思うので、違う自分をまた突き詰めていけたらと思います」と意気込んだ。

ん?
なんだかデジャブ。
私のよく知っている人で同じような事を言っていた人がいたような…。

そうです。
それは大ちゃんです。

「できなかったことができるようになっていくのが楽しい」と大ちゃんもかつて語っていましたよね。

シングルに復帰した当時の大ちゃんの記事を引っ張りだしてきました。

髙橋大輔 復帰への真摯な想いに密着 新春特別4大付録付き『家庭画報1月号』(一部抜粋) 

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000527.000009728.html

髙橋大輔 氷上への帰還 ~今、再び競技の世界へ

4年間のブランクを経て、レジェンドスケーター・髙橋大輔が氷上に帰ってきた!引退後も順調に活躍していた今、なぜ競技の世界に戻る選択をしたのか?

「プロスケーターだという確固たる自覚がないまま、そう呼ばれることに違和感があったのです。

一度すべてを断ち切って現役に戻り、スケーターとしての体を作り直す決断をしました。

できなかったことができるようになっていくのが楽しいし、毎日がとても充実しています。とにかく今は、12月20日からの全日本選手権で最終グループに残りたい」

そしてアイスダンスに移行した時も、未知の領域に足を踏み入れ、新生高橋大輔としてパフォーマンスしたいと、やはり同じような事を大ちゃんは語っていました。

樋口新葉が手にした余裕 
再起で初めて気づいたスケートの「面白さ」を語る(一部抜粋)

https://news.yahoo.co.jp/articles/19cc4ecb8f9b58fc03548938f181c3bf1473f9cf

●ケガの休養を経て生まれた余裕

7月8日、関空アイスアリーナ。樋口新葉(22歳、ノエビア)はいつも何かと格闘している気配があったが、全日本強化合宿ではその猛々しさは消えていた。

その代わりに、乗り越えた者だけが手に入れられる余裕があった。解き放たれたというのか。

●初めて感じた「面白さ」

滑り初めは不安もあったが、それ以上にスケートと向き合うことで新鮮な愉悦を覚えたという。

「(復帰後は)このまま続けて、シーズンに入って集中して結果を残せるのか。不安はあったんです。でも、楽しみたいっていう気持ちが出てきて。できることが増えるにつれ、それが強くなってきました。

体力を戻すところは、きついなというのはあったんですが、そこは五輪の時の厳しさを思い出すと、面白いなとも思えたりして、また結果につながったらいいなって思います」

一個一個、こういうこともできるようになるという面白さに気づくようになって。それは今までは感じたことがなかったことです」

「楽しくスケートができているので、復帰してよかったなって思っています!」

新葉ちゃんが手にした余裕。
乗り越えた者だけが手に入れられる余裕。

これもまたまたデジャブ。
マツコ会議でのマツコさんの言葉。

高橋大輔さん、マツコに「この人は廃人から這い上がった」と言われ「本当にそう。廃人という言葉がピッタリ」(一部抜粋)

https://news.yahoo.co.jp/articles/0ce303d050ab4c836940be0f8cda9bc8985931b2

ジュニア時代から高橋さんのファンだったというマツコは「廃人ですよ。この人は1回、廃人になったんですよ。そこからまた這い上がったんですよ」と力説。

高橋さんも「マツコさん、本当にそう。廃人という言葉がピッタリなんですけど」と同意。

マツコは「昔の大ちゃんよりも復帰してアイスダンスとかやっている時、本当に楽しそうだったもんね。いっぺん抜けた人の余裕があった」と話した上で「私は追い込まれながらヒリヒリしてやって、本番に弱い感じの大ちゃんも好きだったのよ」と続けた。

昔の大ちゃんよりも復帰してアイスダンスとかやっている時、本当に楽しそうだったもんね。

いっぺん抜けた人の余裕があった

トップで走り続けている選手たちは、我々の想像をはるかに越える領域で闘っているに違いありません。

しかし「トップに入る」という結果をその代わりに手に入れているのも事実。

才能がありながら、結果が伴わない年月というのは、どれほどの事なのか…。

私には分かるはずもありませんが、想像に難くありません。

かつて大ちゃんが1度目の引退をした時、それと入れ替わるように昌磨がシニアに上がり、

今回、大ちゃんが2度目の引退をして、それと入れ替わるように新葉ちゃんが復帰。

フリーは『Fix You~Paradise』で、シェイ=リーン・ボーンの振り付けになるという。

非常に楽しみです。

えみりん🎶

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