昌磨の振り子の振り幅

タイムラグがありますが、全日本フィギュアの昌磨、素晴らしかったですね。

先日のNHK杯の採点に対して昌磨が放った言葉にも感じますが、昌磨の心身の中心を貫くのは純粋な強い信念。

達観していて、世間にどう思われるか?などという計算が全くありません。

恋愛に対しても、スケートに対しても。

今季のショート冒頭の「I love you」。
真凛ちゃんに対する気持ちを全く隠さない昌磨の心情をつい勝手に重ねて観てしまいます。

息を吐くように歌う「I love you…」が、昌磨の魂を吐き出すような全身全霊の演技とリンクします。

以前から昌磨の演技を観ていて私の頭に浮かぶ言葉は「全身全霊」。

昌磨ほど全身全霊で滑る選手は他にいない印象が私にはあります。

ノーミスだろうと、たとえ何回転倒しようと、プログラムの価値に変わりなし。昌磨はプログラムの最後の最後まで、最後の瞬間まで決してプログラムを諦めない。

フィニッシュのポージングをする、その最後の瞬間まで「僕はこのプログラムを絶対に大事に大切にするんだ」という昌磨の強い思いが、涙腺を刺激するほど私に伝わってきます。

昨季までのマリニン選手は精神面と表現面の両方が弱かったイメージが私にはありましたが、今季はその両方を格段に上げてきており、更にラズベリーツイストまで引っ提げてきましたね。

その状況下でも逆に嬉しそうにする昌磨を見ていると、もちろんフィギュアスケートも大好きだし、戦って競う事も昌磨は本当に好きなんだなと感じます。

そしてその優勝翌日に、弟の樹くんによって明かされた笑撃事実。

ショートとフリーのパンツをはき間違えていたと!?

しかもエキシビションまで気づかなかったとな!?

それを全日本という試合の「オチ」とまで、メディアに書かれてしまう、その方はだれ?

はい、宇野昌磨です。

「兄よ、ショートとフリーのパンツは間違っとる」

弟よ、グッジョブ(⁠^⁠^⁠)d

「神大会のオチはこれ?」 
優勝翌日に発覚した宇野昌磨の“間違い”にネット騒然「衝撃の事実(笑)」(一部抜粋)

https://news.yahoo.co.jp/articles/28d0b5917f788677a324026e3eb0a1b2226dfbca

弟の樹が指摘「兄よ、ショートとフリーのパンツは間違っとる」

これまで宇野は表彰台でメダルを表裏を逆に提げることがあり、「逆逆案件もここまで極める宇野昌磨。笑」「昌磨逆伝説ふたたび」との声も聞かれた。

NHK杯フリー(左)と全日本フリー(右)

NHK杯フリー(左)と全日本フリー(右)

先日、中居正広さんの番組でビートたけしさんが「エンタメは世の中の期待を裏切る振り子が大事」と話していたのを思い出しました。

中居正広、たけしの30年前の助言が今も考えに影響「エンタメは振り子だから」(一部抜粋)

https://news.yahoo.co.jp/articles/d3a7d1b34a44cdc62ba3c9bff54e7b984d077cca

30年前ぐらいに1度だけたけしと食事をしたという中居。

その時に「エンタメは振り子だから。覚えておいてって。芸人の世界も歌の世界も役者の世界もそう」とたけしから助言を受けた。「待ってましたという18番も大事だけど、これを裏切る振り子が大事。きれいに裏切ることがエンターテインメントだって。

僕は振り子の幅は狭いけど、それを意識してやってきた」と明かした。

競技であるフィギュアはエンタメとはもちろん違いますが、

観る者の心を震わす昌磨
ショートとフリーのパンツをはき間違える昌磨

この振り幅のなんと大きなことよ…。

でもだから、昌磨は愛されるのだと思います。

えみりん🎶

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