昌磨の意図

またまたなんとも「昌磨らしい」と私は感じてしまうニュースが上がりましたね。

世界選手権の代表選手発表の場で「嬉しくない」と発言したという。

宇野昌磨「うれしく思えない部分はある」に連盟「全日本、一発勝負ではない」(一部抜粋)

https://news.yahoo.co.jp/articles/5cc1e388361363a7333ac728690a28717e440cf2

フィギュアスケート全日本選手権の全日程が終了した25日夜、来年3月の世界選手権(さいたまスーパー場する日本代表が発表された。

自国開催で注目されていた世界選手権の代表発表。その会見壇上で全日本優勝の宇野が発言した。

冒頭、いきなり「選考基準っていうのは、どういったものか僕にはよく分からないけれど、あまりうれしく思えない部分はあります」。その点について質問された宇野は「一時の感情でコメントしたくないので控えます」。

真意は不明だが、全日本2位の島田が世界選手権代表ではなく4大陸の代表に回っていた。  

会見では日本連盟の説明が予定されておらず、終了後、竹内強化部長が急きょ対応。例年通り全日本は代表最終選考会となっていたが「全日本一発勝負ではない」と説明し、宇野の発言については「聞いただけだが、しっかり話せば理解してもらえるはず」とした。 

規定と竹内氏の選考理由説明によると、島田は「全日本2位」の基準だけを満たしていた。他には国際スケート連盟(ISU)の世界ランキングや技術点など複数あり、全日本5位の山本が世界代表2番手、3位の友野が3番手として島田を上回っていた。  

これらを「総合的に判断し、強化部会がフィギュア委員会に諮った結果、決定した」と竹内氏。この基準を「シーズン前に選手陣営に説明して公平性を保っている」と強調した。

竹内氏は「どの点に対して不満なのか把握できていない」とし「私が会見で先に説明していれば良かった」とした。「総合的判断」に集約される選考については賛否が分かれて当然だが、毎年注目の発表は異例事態となった。

フィギュアファンであれば大半の人が感じてるのではないかと思いますが、決して同じステファンの元で練習している高志郎くんが選ばれなかった事が単純に嬉しくないのではなくて、

渾身の演技で結果を出して喜びの涙を流した選手たちが、その涙も乾かないうちに疑問の残る選出に漏れて今度は悔し涙を飲んでいる状況の中、昌磨には素直に嬉しいという気持ちが沸かない、

今季も含め、過去の連盟の選出に疑問が蓄積していて、そんな選出で自分が選ばれている事自体が「嬉しくない」ということでしょうかね。

今、自分がフィギュア男子シングルのトップとなった責任と影響力を分かった上での発言だと勝手に解釈しています。

ゲーム好きの昌磨らしく、今回の発言は昌磨の分析と戦略なのでないかと。

ある程度、選出に不平不満が出るのは仕方のないことでしょうが、

例えば、昨季のオリンピックイヤーで三原選手ではなくて河辺選手が選ばれたこと。そこから言えば、今季は高志郎くんが選出されて然るべきところ。

全日本選手権が選考試合である以上、全日本の結果重視である事も、とは言え「一発勝負ではない」という事も十二分に理解できますが、

「全日本の結果重視」としながら「一発勝負ではない」という、ともすると真逆の結果を引き出すような選出方法。

要はこれまでに何度となく、そこを利用して「連盟の都合」で選んでいるような印象を受ける選出があったからだと思います。

昨季の三原選手が選ばれなかった件もそうですし、アイスダンスに至っては着実に小松原組以上の結果を積み上げたかなだいを選出しないために、無理やり昨季は一発勝負の「全日本の結果重視」とし、採点も不可解だった事は否めません。

そして今回の昌磨の発言でどうしても頭に浮かんでしまうのは、やはり羽生くんの件ですよね。

全日本選手権のみならず他の試合も欠場していたにも関わらず、主要な試合に選出されてしまう。

ソチの時、怪我を抱えて全日本に出場せざるを得なかった(欠場を許されなかった)高橋大輔と、

平昌の時、怪我を理由に全日本を欠場しても五輪に選出された羽生結弦。

他の選手たちが必死に積み上げた試合の結果も、全日本に懸けた血のにじむような努力も、連盟の気まぐれのような判断であっさりはじかれてしまう。

今回、間違いなくフィギュア男子のトップとなった昌磨が自分の影響力と、それを受ける覚悟でもっての発言であり、

過去も含めて今後の、選手たちの血のにじむような努力を少しでも正当に評価して欲しいという選手たちの叫ぶような願いを、連盟にも我々にも知らしめるための発言だったのではないかな?と思います。

えみりん🎵

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